ビットコインマイナーの新たな展開 テネシー州とケベック州への7800台移設の背景と展望

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ビットコインマイナー、ウォールストリートからテネシー・ケベックへ7800台のマイナーを展開

2025年1月27日、ウォールストリートに上場しているビットコインマイナーのアルゴ・ブロックチェーン(LSE: ARB、NASDAQ: ARBK)は、メンフィスのマーケル・スタンダード LLCとのホスティング契約を締結し、そのマイニング機器をテネシー州に配置すると発表しました。また、アルゴはケベック州に追加のマイナーを配置する計画も立てています。

新たなホスティング契約

今回の合意に基づき、マーケル・スタンダードはテネシー州の施設において5293台のS19J Proマイナーをホスティングします。業務は2025年2月から始まり、最低でも1年間の契約となります。一方、アルゴはケベック州のバイ・コモー施設に2500台のS19J Proマイナーを設置する予定です。

以前はヘリオス施設で運用されていたこれらのマイナーは、浸漬冷却方式から空冷システムに技術的な移行を行っています。アルゴはこの改装プロセスが3月末までに完了し、2月中に両地域への出荷が開始される見込みだと述べています。

これらの展開は、かつてヘリオスでホスティングされていた23,000台のマイナーの約3分の1を占めています。会社は現在、マーケルとの契約拡張についての話し合いも進めています。

ハッシュレートの向上

発表によれば、アルゴのハッシュレートは、マイナーが稼働を開始するにつれて徐々に増加すると見込まれています。また、同社は残りのマイニング機器のホスティングオプションも模索し続ける意向です。

12月の運用アップデート:

  • 12月に39ビットコインを採掘。
  • 日々の生産は1.3ビットコインで、11月と同程度。
  • マイニング収益は390万ドルで、11月の340万ドルから増加。

CEOの退任

さらに、アルゴ・ブロックチェーンのCEOトーマス・チッパスが、2025年2月28日をもって退任し、取締役会からも辞任することが発表されました。彼は2023年末に職務を開始し、その間に会社の財務状況に重要な改善をもたらしましたが、依然として市場の逆風やマイニングマージンの縮小といった挑戦が残っています。

アルゴは、テキサス州のヘリオス施設からマイニング機材の移動や販売を行っていく計画で、さらには高性能コンピューティング(HPC)への拡張も視野に入れています。

まとめ

アルゴ・ブロックチェーンのテネシー州とケベック州へのマイナーの展開は、同社の戦略的な見直しの一環であり、今後の成長に期待が寄せられています。業界の変化が進む中、マイニング企業は新たなビジネスモデルやホスティング契約の採用を通じて、持続可能な成長を模索しています。

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